みなさん、こんにちは。We are Buddies 代表理事の加藤愛梨です。
いつもWe are Buddies を応援いただき、ありがとうございます。
今回は、2023年度のアニュアルレポート(活動報告)をお届けします。
寄付サポーターのみなさんはもちろん、おとなバディ・こどもバディ・保護者として活動に参加されている方、活動について気になっている方にもお届けできるように、ウェブという形でお届けすることにしました。
5~18歳の子どもとおとなボランティアが2人組のバディズとなり、月に2回×1年間以上、リアルで遊んだりお話したりしながらフラットな信頼関係を築くオランダ発のプログラムの運営を行っています。東京、群馬、千葉(市原市)、長野(長野市)の4つのエリアで活動をしていて、これまで合計100組以上のバディズが誕生しています。参加費は無料で、活動は寄付や助成金で成り立っています。
詳しい団体概要・活動概要・仕組みなどは、こちらのnote記事にまとめています
今年度は、東京、群馬、千葉県市原市に加え、長野県長野市でも活動を開始いたしました。東京、群馬、市原市については、運営体制の強化、長野市は立ち上げ、各エリアの連携団体と協力しながら、やるべきことをやってきました。
たくさんの保護者の方から問い合わせ・登録をいただきました。心の孤立のリスクがあるお子さんが対象ということにしていますが、その理由は様々。複合的な場合も多いです。その中でも、不登校や、発達障害の特性があるため同年代や集団の中でお友達を作るのが難しい、などの理由がとても多かったように思います。
紹介制ということで限られた方の参加にはなってしまいますが、今年度も、幅広く様々な方が手をあげてくださいました。子育て経験のない方がほとんどですが、子育てを経験されてある程度時間に余裕ができた方も増えてきたように感じます。
合計28組のバディズが誕生しました!
※エリア・性別・事務局のキャパシティ等の関係で、ウェイティングが発生しています。
マッチングしたバディズの間に、本当に様々な物語が生まれています。そのうちのいくつかをご紹介します。
・小学校高学年の男の子。その子のお母さんから聞いたお話。知り合いが亡くなって、東京から北海道まで葬儀のために移動したという話を聞いていた彼が、「自分の知り合いで誰かがなくなったとして、わざわざ北海道まで行く人いるかな…あ、〇〇さん(バディの相手の男性)のだったら行くかな。」と言っていたらしい。
・小学校高学年の男の子と男性おとなバディの2年面談のとき。(保護者の方・おとなバディ・コーディネーターで30分ほどお話をします)おとなバディの方、最近東京から大阪に仕事で引っ越して、2年目の後半はほとんど会えず。「毎週会う人より、1年に1回ずっと会う人の方が、人生における存在感は大きかったりする。彼にとってそんな人で在りたい。」というおとなバディ。少年は、1年後の春休みに大阪に行く予定があるらしく、そのときにおとなバディの人に会うのを今から楽しみにしているらしい。「彼は、すごく先の未来をゆっくり楽しみに待てるタイプ。時間の流れが独特。二人が近い感覚なのは不思議で、嬉しい。これからもよろしくお願いします」
・おとなバディの女性のお誕生日の日。彼女が住んでいるシェアハウスの同居人が、サプライズでパーティーを企画。女性の相手のこどもバディ(小学校低学年の女の子)もこっそり呼んでいたらしい。パーティーは夜で、その女の子は、初めての場所や夜の外出はとても苦手。でも、相手のおとなバディの人のお祝いをしたい一心で、勇気を出して参加。とってもとってもすてきな時間だったと、おとなバディの人から聞きました。私も、胸がいっぱいだった。大好きな気持ちが不安を越えるって、ほんとにスゴイ。
・女性のおとなバディが、結婚をすることに。その結婚式に、こどもバディと保護者の方が招かれました。小学校5年生のこどもバディは、人生初のウェディング!制服を来て登場。華やかな場にただただ気後れしているこどもバディと、なぜだか誰よりも号泣しているこどもバディの母。人生の節目の場に招くような関係性になっているのは、とってもすてきです。
保護者の方へのインタビュー記事はこちらから読んでいただけます。
それ以外にも様々な声をいただいています。いくつかご紹介いたします!
この活動の大事なポイントである「おとなバディの学び」。おとなバディたちが、バディ経験を通じて、何を感じ、何を学んでいるのか。これらのインタビューはこれまでたくさん集めてきました。
こちらに記事をまとめていますので、見てみてください。
また、それ以外にも、参加の動機や参加してみての変化などを下記にまとめてみました。
活動に参加されているこどもバディ、保護者の方、おとなバディの方、寄付サポーターの方等の、自然なつながりづくりの場を作っています。もちつきやピクニックなどリアルの場のこともあれば、オンラインの勉強会のような形の場合もあります。近い価値観の仲間同士なので、出会うだけで、自然に仲良くなり支え合うような関係性に発展することがとても多いです。
2023年10月には、東京都墨田区の下町文化の残る地域の長屋の一部屋で、We are Buddies の活動写真展を行いました。参加者や寄付サポーターの方、そうでない方も含めて、たくさんの方が遊びに来てくれて、活動のエッセンスを感じてくれました。
れもんハウスにて、ゆるくつながるたこ焼きパーティーも3回実施しました。それぞれが好きな具材を持ってきて、自分の好きなアレンジを加えたたこ焼きを作る。大人も子どももリラックスして、つくりながら、お友達を作る。そんな時間でした。
東京での開催が多くなりがちですが、群馬でもやりました!連携先の学校法人 未来学園の運営する高崎歯科衛生専門学校のキャンパスを休日にまるっとお借りし、We are Buddies の参加者たちでピクニックを開催しました!普段「学校」として使われている場所で好き放題過ごす日。子どもたちもワクワクでした。
「社会全体で子育てを」「フラットな信頼関係」「心の孤立を防ぐ」など様々なテーマで、啓蒙活動としての登壇の機会をたくさんいただきました。回数としては、12回。
田園調布学園大学 社会福祉学科:We are Buddies 活動紹介
ソニー株式会社 BRIDGE TERMINAL:We are Buddies 活動紹介
アオイエゼミ:We are Buddies 活動紹介・対話会
早稲田大学 教育学部:We are Buddies 活動紹介
アトリア参宮橋:”循環するGIVE”
学校法人未来学園 前橋医療福祉専門学校:We are Buddies 活動紹介
学校法人未来学園 高崎歯科衛生専門学校:We are Buddies 活動紹介
市原市役所:We are Buddies 活動紹介
墨田100人カイギ:We are Buddies 活動紹介
第15回コモンズ投信社会起業家フォーラム:We are Buddies 活動紹介
立教大学大学院 社会デザイン研究科:We are Buddies 活動紹介
今年度も、個人寄付サポーターのみなさん、企業寄付サポーターのみなさんと共に、この活動を継続することができました。大変ありがたく思っています!
コラボレーションという意味でも、多くの団体様・企業様と、コラボレーション・連携をさせていただきました。
We are Buddies の寄付サポーターでもある学校法人未来学園様。学校のウェブサイト上の紹介ページはこちら。年に1~2度、法人の運営する前橋医療福祉学校、高崎歯科衛生専門学校に訪れ、学生の方々に活動紹介+ワークショップを行いました。その中で、おとなバディになった学生も多くいます。
前橋医療福祉専門学校の学生おとなバディの方に、インタビューも行いました。
こちらより、2人の学生の方の記事をお読みいただけます。
こどもバディの保護者として初期から活動に参加されていた平田実穂さんが、シルバージュエリーのブランド 925 Club Argento を立ち上げられました。そんな中、売り上げの一部がWe are Buddies に寄付されるというコラボレーションをご提案くださり、実施いたしました。
活動に参加するおとなバディ、保護者の方、関係者の多くが商品を購入してくださいました。
コラボレーションの背景はこちら。
NPO法人 PIECESが一般向けに提供するプログラム Citizenship for Children をベースにし、おとなバディ向けの研修を一緒に作りました。おとなバディ全員が、4時間半の研修を受けてからおとなバディになります。講座、対話型のワークを通じ、こどもにかかわったことのないメンバーも、心の準備が整ってから活動に参加することができます。
様々な形で協力いただいています。おとなバディとこどもバディで料理などをするために場所が必要なときにれもんハウスを使わせてもらうこともあれば、We are Buddies に参加するこどもバディや保護者の方に物理的な居場所やコミュニティが必要なときにれもんハウスとつなぐこともありました。
児童・思春期精神科医である千村浩先生がされているクリニックとはも、様々な形で連携をとっています。クリニックに通う子ども・保護者の方の中でWe are Buddies に参加するとよさそうな方がいるときに、紹介いただくようにしています。紹介いただいた場合には、クリニック・おとなバディ・We are Buddies のコーディネーターで連携をとりながら、その親子の人生に、家族以外の他者のいる日常を作っていきます。
【ウェブ記事】東京新聞:「バディー」で育むぬくもり 親子ではない新たな関係 千葉・市原市で参加の保護者「信頼できる人を」
【ウェブ記事】日本財団ジャーナル:子どもと大人、横並びの関係性を紡ぐ「バディ」は新たな子どもの居場所になるか?
【ウェブ記事】Harmonic Society:楽しくて、誰かのためになることを。自分に飽きないテーマを見つけるには
【ウェブ記事】朝日新聞GLOBE+:ボランティアの大人が子どもの「バディー」に カギは一対一の時間と「対等な関係」
【ウェブ記事】西日本新聞:【こどもの居場所㊦】大人と対等な「バディ」に ゆっくり信頼関係、双方が支え合い
【ウェブ記事】Think the Earth:親でも教師でもない「バディ」という存在 オランダの活動を参考に子どもと大人をマッチング
【新聞】愛媛新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.7
【新聞】山陰中央新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.7
【新聞】沖縄タイムス:互いに心開ける場所 創出 2023.1.7
【新聞】信濃毎日新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.7
【新聞】高知新聞:心をさらけ出せる相手との出会いを 2023.1.7
【新聞】北国新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.7
【新聞】京都新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.10
【新聞】山縣新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.11
【新聞】福井新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.13
【新聞】東京新聞:「バディー」で育むぬくもり 親子ではない新たな関係 千葉・市原市で参加の保護者「信頼できる人を」2024.1.14
【新聞】中国新聞:対等で信頼できる関係に 2023.1.15
【新聞】北海道新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.18
【新聞】北日本新聞:心さらけ出す出会いを 2023.1.25
【新聞】宮崎日日新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.1.27
【新聞】日本海新聞:子どもと大人が友達に 2023,1.29
【新聞】沖縄タイムス:親以外にたよれる相手 2023.1.29
【新聞】上毛新聞:親以外にたよれる相手 2023.1.29
【新聞】京都新聞:子どもと大人が友達に 2023.1.29
【新聞】神奈川新聞:子どもと大人が友達に 2023.1.29
【新聞】北日本新聞:子どもと大人が友達に 2023.1.29
【新聞】琉球新報:子どもと大人が友だちに 2023..1.29
【新聞】山口新聞 やまぐちキッズ:「大人と子どもが友達」の活動 2023.1.30
【新聞】南日本新聞:南日本こども新聞:子どもと大人が友達に 2023.1.30
【新聞】下野新聞:親以外にたよれる相手 2023.1.31
【新聞】徳島新聞:子どもと大人が友達に 2023.1.31
【新聞】週刊さんいん学聞:親以外に頼れる相手 子どもと大人が友達に 2023.2.1
【新聞】南日本新聞:子どもと大人を友達にする事業に取り組む 2023.2.2
【新聞】四国新聞:子どもと大人が友達に 2023.2.3
【新聞】西日本新聞:子どもと大人が気軽な友達に 2023.2.3
【新聞】宮崎日日新聞:子どもと大人が友達に 親以外に頼れる存在(親子で読んで)2023.2.4
【新聞】熊本日日新聞 小中学生新聞:親以外なやみも話せる 2023.2.4
【新聞】神戸新聞・週間まなび:子どもと大人が友達に 相談できる親以外の相手 2023.2.5
【新聞】福島民友:大人の友達を作ろう 2023.2.5
【新聞】静岡新聞:子どもと大人友達に 2023.2.5
【新聞】河北新報:子どもと大人と友達に 2023.2.7
【新聞】北海道新聞 道新こども新聞 週刊まなぶん:相談できる大人が友達 東京の団体お手伝い 2023.2.11
【新聞】信濃毎日新聞:親以外にたよれる相手 子どもと大人が「友達」に 2023.2.12
【新聞】福島民報 みんぽうジュニア:子どもと大人友達に 2023.2.17
【新聞】西日本新聞:大人と対等な「バディ」に 2023.12.22
【ラジオ】かかあでんぱ! ※アーカイブはありません
【ラジオ】ムーちゃんのまえばしSow業ラジオ
【ラジオ】朝日新聞ポッドキャスト:ボランティアの大人が子どもの「バディー」に 社会ではぐくむオランダ (後編)#539
【雑誌】地域と暮らしの課題解決マガジン『のんびる』 2023年5・6月号
【雑誌】社会をたのしくする障害者メディア『コトノネ』vol. 46
【雑誌】Kyodo Weekly:オランダがモデル「子どもと対等な関係」中高年の希望者増 Vo. 50
最後までお読みいただきありがとうございました。
2024年も、東京のウェイティング解消、各エリアでの体制の強化、新エリアでの活動の立ち上げなど、やることがたくさんあります。
We are Buddies は、個人・企業様からの寄付で成り立つ活動です。ぜひ、寄付サポーターになっていただき、活動と接点をもっていただけたら大変うれしく思います。
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2024年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
We are Buddies 一同